自社サービスのターゲットの悩みを考え抜く!
小学生の宿題3大分野をサポートし、販促に繋げる。
株式会社ベネッセコーポレーションの「進研ゼミ小学講座」が、
小学生の家庭学習支援の一環として、夏休みを迎える小学生の大きな課題である
「夏休みの宿題」を、全面的にサポートする取り組みとして、
夏休みの宿題検索サイト「ナツケン」をオープンさせた。
明確なターゲットに対する、お悩み解決コンテンツを伴った
プロモーションサイト事例として、その概要をご紹介したい。
自社サービスのターゲットの悩みを、一緒に解決するという集客術とは?
「ナツケン」は、小学生の夏休みの宿題に課される
「自由研究」「テーマ作文」「読書感想文」について着目している。
「学年」「ジャンル」「よかったポイント」などの条件を指定して検索すると、
自分の取り組み課題を考えるためのヒントを提供する仕組みになっており、
進研ゼミ受講者に限らず、誰でも閲覧が可能になっている。
このプロモーションは、新規見込み客の獲得という「集客」の役割と、
顧客満足度アップという「囲い込み」という役割の両方を実現していると考えられる。
以前、ご紹介したチオビタ(大鵬薬品)の事例解説でも述べた通り、
WEBサイトにおいて、集客と囲い込みを考える上で、
ターゲットや顧客に対して、価値のある情報を届けることは非常に重要である。
↓↓過去ブログ記事↓↓
「大鵬薬品が夏の悩み解決法を提案? 集客と販促を実現する3つのWEBコンテンツ」
企業が保有する貴重な情報資産やノウハウを次の展開に活用する手法とは?
このプロモーションの素晴らしい点は、自社の資産を有効活用してることである。
「自由研究」「テーマ作文」では、進研ゼミ小学講座が開催している
課題コンクール「夏のチャレンジ 全国小学生『未来』をつくるコンクール」の
優秀作品400件をデータベース化したものに対して、
キーワード別に、実際の事例をヒントとして見ることができるようになっている。
また、「読書感想文」では、進研ゼミ小学講座編集部がピックアップした
1,000冊の中から、ユーザーが自分の興味・関心に応じた書籍や
夏の課題図書を探すことができるようになっている。
自社が保有する情報やノウハウという貴重な「資産」を有効活用することによって、
短期的な視点ではなく、中長期的な視点で、
プロモーションを展開し、販促効果を改善し続けることができる。
爆発的な単発プロモーションが効果を生むことも勿論あるが、
それでも、次の展開に繋がる情報を蓄積していくことは非常に重要である。
最後に
過去のブログで何度もお伝えしていることではあるが、
効果的な販促は、ターゲット視点から生まれるものである。
プロモーションを行う際、最初に考えるべきは、
自社の成功ではなく、ターゲットの利益である。
ターゲットが利益を得る結果として、売上アップが生じることを
プロモーションを行う際でも、忘れてはならない。
企業のプロモーション担当・販促担当・マーケティング担当の方にとって
少しでも参考になれば幸いである。